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ハモリの作り方のコツや上手くなる方法と練習曲|最も大切な事とは?

ハモリ

今回はハモリの作り方のコツや上手くなる方法について解説します。

作曲でメロディを作る時のハモリも作ることでより曲の深みは増しますよね。

またボーカリストとして歌う場合にもハモリは重要なポイントになってきます。

ちなみにカラオケでハモリを入れる事ができれば歌が上手くも見られますしね~

そこで作曲の時のハモリの作り方のコツと、歌う時にハモリが上手くなる方法や練習曲を解説します。

またハモリを作るにしても歌うにしても、最も大切な鍛えるべき事があるのでそれも合わせてお伝えします。

それでは早速見ていきましょう。

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ハモリの作り方の基礎知識

ハモリ

ハモリの作り方のコツを解説する前に、ハモリの基本として、

  1. そもそもハモリとは何か?
  2. ハモリを作るために必要な基礎知識
  3. ハモリの基本形

この3つを知っておいた方がハモリを作りやすいので、先にハモリの作り方の基礎的な知識を解説しますね。

→ メロディの作り方やコツ
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ハモリとは

ハモリとは英語のharmony(ハーモニー)が語源のようで、調和させる、一致などの意味があります。

そして和声や和音という意味も。音楽的にはこちらですね。

つまりハモリとは歌であれば和声、楽器であれば和音ということになります。

複数の音が同時に発声されることで、綺麗な響きや心地よい響きにする音のことです。

と、小難しく説明しましたが(汗、かんたんに言えばメロディに深みやインパクトを与えるための音ですね。

それをパートとして確立させているのがコーラスって感じです。

ハモリを作るために必要な基礎知識

ハモリを作るためには必要な基本的な知識として音階と和音と調を知る必要があります。

音楽的に言えば

  • 音階=スケール
  • 和音=コード
  • 調=キー

です。

音階(スケール)とは音と音の距離のこと。

音階の種類は数ありますが「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の音階が一般的ですよね。

この音階は「メジャースケール」や「ダイアトニックスケール」と呼ばれています。

そしてコードもたくさんありますが、ハモリを作るためにはコードの知識は持っておいた方が有利なわけです。

メロディにハモリを作る時にコードを知っていれば思い浮かびやすいですし、応用も効いてきます。

キーは音のスタート位置のことです。

例えば、メジャースケールだとして

スタート位置がドだったら「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」で、キーはCとなり、

スタート位置がレだったら「レ・ミ・ファ#・ソ・ラ・シ・ド#」で、キーはDとなります。

ハモリの基本形

ハモリの基本形は3度ハモリと5度ハモリと呼ばれるハモリです。

3度ハモリというのは、主旋律(メロディ)の3度上または下の音でハモることで、主旋律(メロディ)の5度ハモリは5度上または下の音でハモることです。

3度とか5度というのは音楽理論的な言い方ですが、音階がメジャースケールでキーがCを前提として簡単に説明すると

「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」は「1度・2度・3度・4度・5度・6度・7度」となります。

それを踏まえて3度ハモリというのは、ドの音をハモる場合、

  • 3度上なら3度のとなり、3度下なら6度のになります。
  • 5度上なら5度のとなり、5度下なら4度のファとなります。

メロディの音に対して3度上か下、5度上か下でハモるのが基本ラインですね。

特に3度ハモリは5度ハモリより基本形だと思います。

実際ハモり方を説明する人の多くが3度のハモり方を解説している印象です。

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ハモリの作り方のコツ

ハモリ

ハモリの作り方の簡単なコツを作業の流れと合わせて解説します。

メロディを作る

まず最初にメロディを作ることです。

当たり前な話なのですが、ハモリはメロディ(主旋律)ありきです。

なので、まずメロディを作ることが最初の作業となります。

曲の3つの要素を把握する

曲の3つの要素を予め把握しておきます。その3つが

  • キー
  • スケール
  • 使えない音

キーやスケールは前述したように基礎知識です。

なので曲のキーやスケールはメロディができた時点で確定しているので把握しておきましょう。

また使えない音とはスケールやコード、キーから外れている音です。

絶対に使えないというわけではありませんが不協和音になりやすいので、使えない音は大まかにでも把握しておくと作業もスムーズですね。

メロディのどこにハモリを付けるか考える

作ったメロディに対してどこにハモリを付けるのか考えます。

一般的にはサビのメロディに付けることが多いですが、基本は自由です。

AメロやBメロでも良いし、ワンポイント的にハモリを付けるのもアリですよね。

これは作っていくうちに変わっていくこともあるので、大まかな感じで良いと思います。

3度ハモリを作る

メロディが出来てハモリを付ける箇所が決まったらいよいよハモリを作ることになります。

まずは前述した3度ハモリを使ってみましょう。

作ったメロディの3度上か3度下の音を抜き出してみて、メロディとハモリの音を確認してみてください。

ハモリの基本形の3度ハモリですが、いざ確認してみるとしっくりこなかったり不協和音になってしまう部分もあるかもしれません。

それは3度の音がスケールから外れていたり、コードから外れていることがあるからです。

3度ハモリがしっくりこなかったら

これはメロディや編曲によってはよくあることなので、聴いてみてしっくりこなかったら

  • 3度上を3度下にしてみる
  • 3度下を3度上にしてみる
  • 3度から5度のハモリにしてみる

など、色々試してみます。

3度&5度以外のハモリも考えてみる

また3度ハモリや5度ハモリを基本ベースで考えてみて、そこから4度や6度など違う音がハモリとして使えないか試してみましょう。

聴いてみて不協和音になっていないか確認してください。

もしコード進行もできているのなら、コードの音をハモリの音の候補として試してみると良いですね。

ハモリの作り方のポイント

ハモリの基本形や作り方のコツを解説しましたが、ポイントはハモリを作りながら違和感が出ていないか頻繁に確認することです。

メロディとハモリに違和感や不協和音を感じないか、というのもそうですし、

編曲した時に別のパートやリズムによって違和感を感じてしまうこともあります。

なので、ハモリは定期的にチェックすることをオススメします。

ハモリを作る時に注意しておくこと

ハモリは不協和音になっていないか確認しながら、3度ハモリや5度ハモリを使っていくことで作ることができます。

ただし、楽器やDTMでハモリを作ったり、メロディを歌うボーカリストと違う人がハモる場合は注意が必要です。

というのも、歌声には相性や声質があるからです。

たとえ音的に不協和音になっていなかったとしても、歌ってみたらしっくりこない事が少なからずあります。

またボーカルによっては歌いにくいハモリになってしまうこともあります。

さらにはメロディとハモリが別のボーカリストの場合には、二人の声質によってはしっくりこないことも。

なので、歌を録音した後に再度確認して、ハモリを修正する可能性もあるという事は頭に入れて置いたほうがいいです。

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ハモリが上手くなる方法

ハモリ

これはボーカルやカラオケでハモリを歌う場合です。

正直、ハモリを上手くなる方法は練習あるのみです。

歌に関しては、いきなりハモリが上手くなるなんてありえませんので・汗

なので一番はちゃんとしたボイストレーニングの教室に通うことになっちゃいますが、おすすめの練習方法があるので紹介します。

ハモリの練習方法

ハモリの練習方法としては

  1. ハモリを覚える
  2. ハモリを歌う
  3. メロディを流しながらハモリを歌う

単純ですが練習法としては一番最適です。

ハモリを覚える

まずはメロディと同じ様にハモリのライン(音程)を覚えます。

既成曲はもちろん作曲した曲を歌う場合やボーカルに歌ってもらう場合でも、まずはハモリ単独のラインを覚えてもらいましょう。

カラオケで歌いたい場合には、楽譜を手に入れるか耳コピしてハモリのラインを確認します。

作曲したものだったら、ボーカルにメロディを抜いたハモリだけの音源を渡して覚えてもらいます。

ハモリだけを歌ってみる

ハモリの音程が確認できたのなら、ハモリを歌ってみます。

メロディが抜いてあるカラオケ音源で歌ってハモリに慣れるようにします。

作曲した歌であればカラオケ音源を作ることは難しいことではないです。

しかし、既成曲であればカラオケ音源を手に入れるか、カラオケボックスでメロディを歌わずにハモリを歌ってみるといいですね。

またDTMの環境があるのなら既成曲の簡単なオケを作って、カラオケ音源を自作するのも方法の一つです。

メロディを流しながらハモリを歌う

ハモリの音程が確認できてハモリを歌えるようになったら、今度はメロディを流しながらハモリを歌ってみます。

メロディを流しながらハモリを歌うと、メロディに引っ張れれてしまいハモリを上手く歌えないことはよくありますが、

ハモリの音程を事前にちゃんと確認してある程度歌いこんでいるのであれば、まだメロディに引っ張られてしまう可能性は低いです。

もしメロディを流しながらハモリを歌うと上手く行かない場合には、またハモリの音程を確認してハモリだけを歌ってみましょう。

あとはその繰り返しとなります。

ハモリを作る&歌うのが難しいと思われる理由

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ハモリを作ったり歌うのが難しいと感じる人は多いのですが、それには理由があります。

まずハモリを作るのが難しいのは、音楽理論が関係するから。

ハモリの作り方のコツは前述はしましたが、やはり音楽理論を知っている人の方がハモリは作りやすいです。

それはキーやスケールが関係してくるのと、コードを知っておくことでハモリを作る引き出しが増えるからです。

音楽理論を知っておいた方がハモリも含めて作曲はしやすいのですが、ただ音楽理論を知らなくても作ることを繰り返していけばハモリを作れるようになります。

またハモリを作れても実際に歌うのが難しいというはよくあることです。

ちゃんと正確にハモる事ができる人は少ないので、歌う場合にはあまり完璧を求めないことが楽しく音楽活動する秘訣だと思います。

たまに「妥協したくない!」などと芸術家思考もどきの人を見かけますが、それで何も作らない&発信しないのなら不毛な思考だなって思ってしまいますね・汗

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ハモリ作る・歌ううえで最も大切なこと

ハモリ

ハモリを作るうえで音楽理論であったり、基本知識やハモリの基本形を知っておくことも大切なのですが、一番は耳を鍛えることです。

これはハモリだけでなく作編曲も歌ったり楽器演奏でも言えると思います。

耳を鍛えるというのは、聴く力を伸ばすことです。

絶対音感の有無ではなく、

  • 音を聴いて違和感があるかどうか
  • リズムを聴いてズレてないかどうか
  • 曲を聴いてどんな楽器構成やフレーズ、リズムになっているか

などです。

つまり聴く力とは音やリズム、曲を分析する力のことを指します。

聴く力が高ければ、ハモリも感覚的に見つけられるし、違和感も見つけやすく修正もしやすいです。

なので技術や感性、音楽理論ももちろん大切なのですが、作曲全体やハモリを作る時の一番大切な事は聴く力を鍛えることです。

聴く力を鍛える方法

そのためには、ソルフェージュ(聴音)などの音楽的な訓練がありますが、正直難しいしつまらないです・汗

もちろんプロを目指すならオススメしますが、一番簡単な方法としては

既成曲を聴く時の意識を変えてみる

これが一番簡単だし、楽しい方法だと思います。

例えば既成曲を聴く時に、ドラムやギター、ピアノ、ハモリなど特定のパートだけに注視して聴くようにします。

またハモリだけで言っても色々な聴き方ができます。

  • 構成ブロックのどこでハモリが使われているか?
  • ハモリの頻度
  • メロディより音程は上のハモリか下のハモリなのか
  • どの構成ブロックが上のハモリでどの構成ブロックで下のハモリなのか
  • 2つ以上のハモリ(3声)はあるか

など、色々注目できますよね。

特に参考となる曲があるのなら、徹底的にその曲を分析していくことをおすすめします。

音楽を聴く時に、毎回このような聴き方をしているだけで聴く力はかなり違ってきます。

お手軽だし楽しいとも思うので、ぜひ参考にしてもらえればと思います^^

ハモリの練習曲

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ハモリの練習曲となりそうな既成曲を一部紹介します。

基本的にはツインボーカルの形体のデュオのグループはハモリが多いのでオススメです。

デュオのグループの一例

  • コブクロ
  • ケミストリー
  • CHAGE and ASKA
  • キマグレン
  • ゆず
  • KinKi Kidsなど

特にコブクロの曲は二人のハーモニーが人気なので、特に参考になると思います。

他にも、GReeeeNの『愛唄』やMONGOL800の『小さな恋のうた』はハモリの練習曲として人気の曲です。

また男女デュオなら加藤ミリヤさんと清水翔太さんの『Love Foreve』JUJUさんとJAY’EDさんの『明日が来るなら』がオススメです。

難易度をガツッと上げるのであれば、アカペラグループも参考になると思います。

  • ゴスペラーズ
  • Pentatonixなど

あと他のハモリとは少し違いますが、Def Techの『My Way』はラップや英語が入っているので難易度高めですが、バチっと歌えるようになったらかなり凄いって思いますね~

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