作曲でメロディを作ろうとした時に思い浮かばなかったり、作ったメロディがダサかった時の解決策を原因も合わせて解説します。
作曲でメロディが思い浮かばなかったりダサくなってしまうことはあるあるな事なので、人それぞれ色々な方法があると思います。
その中でも、どのような方法が一番解決しやすいかをピックアップしてみました。
またメロディを作ろうとして思い浮かばなかったりダサいメロディになってしまわないように、またダサくなっても修正できるようになるための必要なことも紹介します。
それでは早速見ていきましょう。
メロディが思い浮かばない&ダサい原因
まずメロディが思い浮かばない、ダサくなってしまう原因を把握してから解決策を講じると良いと思います。
メロディが思い浮かばない、ダサくなってしまう原因は似通っています。
メロディが思い浮かばない、ダサくなってしまう原因の大半は以下の5つに当てはまると思います。
- いきなり完成形を考えている
- 知識不足・情報不足
- イメージを具現化するスキルが身についていない
- 聴いてる曲やジャンルに偏りがある
- 作りたい音楽が決まっていない
詳しいメロディの作り方については、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
今回は初心者の方向けにメロディの作り方やコツについて解説します。 いざメロディを作ろうと思っても、なかなか思い浮かばなかったりどうしたらいいか分からないこともありますよね。 そこで、メロディの基本となる作り方や抑えておくべきコツ[…]
完成形を考えている
メロディを作ろうとする時に、最初からAメロからラスサビまでのメロディの完成形を考えようとしても、思い浮かべるのはかなり難しいです。
いきなりメロディの100%の完成形を思い浮かべるなんてなんて、絶対とは言いませんがほとんど無理です。
またそれでも無理やりメロディの完成形を作ったとしても、ダサくなる可能性は高いでしょう。無理やりですからね・汗
なので、例えばサビだけとかAメロだけとか、メロディを断片的に作ろうと考えた方が思い浮かべやすいと思います。
知識不足・情報不足
音楽のことや作曲についての知識や情報が不足しているため、自分の中のイメージが少なく思い浮かないことはよくあります。
また少ない知識や情報から思い浮かべることになるので、メロディがワンパターンになったりダサくなってしまうことも。
音楽や作曲に関してのインプットを増やすことで、イメージも膨らんだりアイデアも増えていきメロディが思い浮かべやすくなると思います。
イメージを具現化するスキルが身についていない
これは思い浮かばないケースよりも、ダサくなってしまうケースに多いと思います。
自分の頭の中にあるイメージをちゃんと音やリズムに表現できるスキルが足りていないために、結果メロディがダサくなってしまう。
要は技術不足ってことですが、どんなに素晴らしい発想やイメージがあってもそれを具現化できなければ意味がありません。
絵に描いた餅って感じですね。
だから、作曲のスキルやメロディを作るスキルを上げていくことで、自分の中にあるイメージを限りなく100%に近い形で表現することができるようになっていきます。
聴いてる曲やジャンルに偏りがある
これは前述した知識不足にあてはまることですね。
作曲もメロディを作るのも聴いてる曲、聴いてきた音楽に影響されます。
初心者や慣れていないうちは聴く曲を絞ることはオススメできます。
しかし作っていくうちにメロディが思い浮かばなくなったり、ダサくなるなと感じたのなら、それは音楽の知識が不足しているのも原因の一つと言えます。
「パクリになるから、影響されたくないから音楽をあまり聴かない」
という考えの人にたまに出会うことがありますが、それはかなりの自惚れだと思うんですね。
そういう方の曲ってたいていダサくなってたりもしますし。
メジャーシーンで活躍しているアーティストや有名なアーティストでさえ、影響されたミュージシャンや曲があるのに…汗
ぶっちゃけ、音楽を聴くこともしないで素晴らしい曲を作れるのなら、その方は天才であり、もう世に出ていると思うんです。
それに音楽を聴くことは勉強になるし、アイデアの発見にも繋がります。
そのまま全てを真似すればパクリかもしれません。
ですが、コードやリズム、メロディの動きなどを参考にすることは、パクリではなくモデリングです。
要素を真似ることはパクリではないし、自分の中の情報が増えることは作曲やメロディを作るうえではとても貴重な武器となります。
作りたい音楽(ジャンルやテイスト)が決まっていない
そもそも作りたい音楽が決まっていないのなら、メロディを思い浮かべるのは非常に難しいです。
ここはメロディを作る前に、作曲する前にしっかりと固めておくべき部分ですね。
ロック、JPOP、EDM、R&Bなどジャンルで固めても良いし、
アリアナ・グランデのような曲、米津玄師のような曲、AKBのような曲など、具体的なミュージシャンで決めても良いと思います。
ただメロディを作ると言っても方向性を絞らないと思い浮かべることは困難なので、まずどんなジャンルのどんなテイストの音楽を作るのか決めましょう。
メロディが思い浮かばない&ダサくなった時の解決策
メロディが思い浮かばない、ダサくなった時の具体的な解決策は
- キーやコードを変える
- リズムを変える
- 始まりのコードを変える
- 1フレーズを作る
- シンプルなメロディから作る
- 普段の作曲の方法を変える
キーやコードを変える
キーを変えたりコードを変えることで曲のイメージも変わり、メロディが思い浮かべやすくなることもあります。
作曲やメロディを作っていくうちに、よく使うキーやコードが決まってくると思いますが、思い切って変えてみると新しいメロディやダサくないメロディが作れるきっかけになることも。
結構新鮮な気持ちでメロディを作れるので、思い浮かばない、ダサくなるなどメロディ作りに煮詰まっているのなら手軽でオススメな方法です。
コード進行が思いつかないのなら、王道なコード進行や既成曲のコード進行を参考にしてみると良いでしょう。
コード進行の作り方は以下の記事も参考にしてみてくださいね。
作曲する上で必要となるコード進行の作り方を初心者の方向けに解説します。 コード進行を作る方法は色々なアプローチがありますが、作曲に慣れていない方におすすめの方法は コード進行のパターンの雛形を作る コード進行をモデリン[…]
リズムを変える
リズムを変えるのも一つの方法です。
8ビートだったの16ビートやシャッフルビートに変えるなどの方法もあれば、拍子を変える方法もあります。
一般的には4拍子のリズムで曲やメロディを作ることが多いですが、例えばマーチのような3拍子のリズムで作って見るのも一つです。
またメロディのリズムが拍子の頭(オンビート)なら、ズラして拍子の裏(オフビード)にアクセントがくるようなメロディに変えてみるのもオススメです。
ダサいメロディでもメロディのリズムをズラすことでイメージが変わる場合があるので、ぜひ試してみてくださいね。
またリズムを変えるのが難しい場合には、既成曲のリズムパートを真似てみるのもオススメです。
始まりのコードを変える
前述したコードを変えてみる方法と同じですが、メロディの始まりのコードを変えるのも効果的です。
例えばキーがCの曲のメロディを作る時に、いつもコードがCから始まっているのなら、Fに変えてみるだけで違う雰囲気になります。
キーがCだという強調が薄くなるので、メロディを作る時にも思い浮かびやすいと思います。
ただ注意として、Fや他のコードから始まったとしてもキーまで変わるわけではありません。
あくまでキーは同じCだということを把握しておきましょう。
ワンフレーズ作る
メロディが思い浮かばない原因の所でも触れましたが、ワンフレーズまず作ってみて、そこから広げていくのはとても効果的です。
Aメロだけサビだけなど構成ブロック単位でもいいのですが、もっと小さいフレーズ単位で作るようにするとメロディ作りもしやすいと思います。
フレーズとはだいたい2小節(あるいは4小節)の塊で、2小節(4小節)のメロディを作って、そのフレーズを元にメロディを広げていきます。
メロディの基本は繰り返しなので、フレーズが一つできれば構成ブロックのメロディの完成は近いですね!
シンプルなメロディから作る
メロディがダサくならないためにも、最初は音を詰め込み過ぎずにシンプルなメロディを心がけると良いです。
また変にメロディを複雑にしようと考えても思い浮かび難いです。
メロディは後でいくらでも修正できるし、もしボーカルに歌ってもらうのであれば、なおさらシンプルに作ったほうが良いです。
それに音数が少ないメロディの方が、キャッチーなメロディや耳に残るメロディになりやすいですよ。
普段のメロディの作り方を変える
今までのメロディの作り方を変えてみるのも効果的です。
たとえば
鼻歌でメロディを作っていたのならコードからメロディを作ってみるとか。
コードから作っていたのならリズムからメロディを作ってみるとか。
いつもサビのメロディから作っていたのならAメロから作ってみる。
など作る順番を変えてみるのも気分が変わって良いと思います。
普段のメロディの作り方を変えることで、メロディが思い浮かぶ可能性もあるし、ダサいメロディから脱出できるかもしれません。
メロディ作りに詰まらないために必要なこと
メロディを作る時に思い浮かばなかったり、ダサいメロディにならないために必要なことは、前述した解決策から分かるように
- コード進行の勉強
- 作曲の方法を増やす
この2つが大きいと思います。
メロディとコード進行は表裏一体なのでコード進行を勉強し、コード進行の幅が広がることでメロディのイメージや発想も広がって行くはずです。
またよく使われる王道なコード進行や既成曲のコード進行を参考にするだけでも、メロディ作りの幅は広がると思います。
なので、音楽学校や音楽教室に通うのも一つですし、コード進行の書籍を購入して勉強するのも一つです。
自分の中のコード進行の引き出しが増えれば、自然にメロディの引き出しも増えるので、メロディ作りに行き詰まったらコード進行の知識をインプットしてみると良いですね。
また作曲の方法を増やすというのはメロディの作り方を増やすということ。
- コード進行を先に作ってからメロディを作る
- リズムを作ってからメロディを作る
- コードとリズムを作ってからメロディを作る
など、メロディの作り方を増やしてくことで、メロディが思い浮かばない時やダサくなってしまって時の打開策になります。
メロディ作りに行き詰まった時に違うアプローチでメロディを作ることができることも、メロディ作りの幅を広げてくれます。
メロディを作る時に認識しておくこと
メロディを作る時に認識おいて欲しいことがあります。
メロディを作る時に、よく
「メロディが浮かんできた!」
「メロディが降ってきた!」
という、かっこいいセリフがありますが、これは殆どありません。
ミュージシャンがよく言うセリフですが、結構リップサービスが多いと思います。夢を壊さないという意味でも。
メロディは作ろうと思わなければ作れません。
もしメロディが浮かんできた、降ってきたとしたら、そこには事前に下準備があるんですね。
常にメロディを作る、曲を作ることを考えている
ってことです。
その精神状態、あるいは思考の中でメロディが浮かんできたり降ってきた訳ですね。
だから作ろうとも思わないでメロディが浮かぶなんてことは、まぁありません。
仕事だから当然ですが、プロのミュージシャンや作曲家さんたちは常に「曲を作る・表現する・パフォーマンスする」ことを考えています。
その生活や思考の中でメロディが降ってきたり、思い浮かんだりするわけです。
だから単純にメロディが降ってくるのを待ってても、たぶんずっと降ってきてはくれないと思います・汗
ましては初心者や慣れないうちは余計です。
なので、「曲を作る」「メロディを作る」ということを意識していく中で、メロディが頭の中に思い浮かんだり、または作る作業の中でメロディが思いつくわけですね。
逆に言えばメロディは誰でも作ることができます。
よく言う「鼻歌でも作曲」というのがまさにそうですね。
「曲を作ろう」「メロディを作ろう』と思ってメロディの作り方を勉強していけば、より自分の理想やイメージに近いメロディを作り出す事ができるようになると思います。
作曲もそうですがメロディを作るのも数をこなすことはやはり重要だと思います。
そこから良かったポイントとイマイチなポイントをピックアップして、次に繋げる意識を持っていけば上達も速いと思います。
最後に
メロディが思い浮かばない時、メロディがダサい時の原因と解決方法を解説しました。
メロディが思い浮かばない、いつもダサいメロディになってしまうのなら、まず
- インプットを増やす(作曲や音楽の知識を増やす)
- アウトプットの方法を変える(メロディの作り方を変える)
この2つがポイントとなるので、メロディ作りに行き詰まっている場合には是非参考にしてみてください。
そして、自分のイメージや理想のメロディが作れるよう応援しています^^