ピアノコードを覚えてもいざ弾こうと思った時に、なかなか上手くいかなかったりしますよね。
ピアノコードの簡単な覚え方をこちらの記事にまとめました。
⇨ ピアノコードの簡単な覚え方|理論を省いた初心者向け独学方法
ピアノコードの簡単な覚え方について解説します。 今回はなるべく音楽理論を省いて、独学で覚える場合にも役立つ初心者向けの覚え方を紹介します。 そしてピアノコードを解説するために、まず覚えておくべきことも合わせて解説します。 […]
もちろん練習は必要なのですが、そもそも初心者のうちは右手と左手をどう使えば良いのか分からないこともあります。
また曲をコード弾きしたり弾き語りする時に、重要となってくるのがピアノコードの転回形です。
転回形を覚えることでコード弾きの幅が大きく広がります。
そこでピアノでのコードの簡単な弾き方と、転回形の覚え方やコツを紹介します。
それでは早速見ていきましょう。
ピアノコードの簡単な弾き方
ピアノのコードの簡単な弾き方は2つあります。
- 右手がメロディ+左手がコード
- 右手がコード+左手がルート
右手がメロディ+左手がコード
右手でメロディを弾きながら、左手でコードを弾く方法。
これはコードが伴奏の形になります。
メロディに合わせてコードを抑えていくのですが、最初のうちはゆっくりとしたテンポで弾いていきます。
コードの弾き方としては、最初のうちは慣れるまでは全音符的な感じで。
つまりコードが変わるまではジャーンって抑えっぱなしってことです。
米津玄師さんの「Lemon」を例に。(オリジナルのキーから変えて簡単なコード進行にしています。)
出だしの「夢ならばどれほど良かったでしょう~」のコード進行は以下。
Emは「ミ・ソ・シ」なので、ミ・ソ・シを次のコード「D」まで抑えます。
Em「ミ・ソ・シ」~D「レ・ファ#・ラ」~C「ド・ミ・ソ」~G「ソ・シ・レ」~
って弾いていくわけですね。
右手がコード+左手がルート(弾き語り版)
右手でコードを弾いて、左手でルート(ベース)を弾く方法です。
これはメロディは自分で歌う、って形なので弾き語りの時の弾き方となります。
例えばコードCなら
右手は「ド・ミ・ソ」、左手は「ド」を弾きます。この時の左手の「ド」は1オクターブ下のドです。
先ほどと同じく、米津玄師さんの「Lemon」を例に。(オリジナルのキーから変えて簡単なコード進行にしています。)
出だしの「夢ならばどれほど良かったでしょう~」のコード進行は「Em – D – C – G」です。
右手はEm「ミ・ソ・シ」~D「レ・ファ#・ラ」~C「ド・ミ・ソ」~G「ソ・シ・レ」です。
左手はコードのルート音を弾きます。
この弾き方も慣れるまでは、右手も左手も次のコードが来るまで抑えっぱなしで、歌ってみましょう。
慣れてくれば、左手(ルート)は変わらず抑えっぱなしにして、右手(コード)は8分音符のリズムで刻むなど、リズムを変えてみると良いですね。
ピアノコードの転回形の覚え方
ピアノでコード弾きすることに慣れてくると、ちゃんとコードを弾いているんだけどなんかシックリ来ないってことがあります。
そんな時に転回形を使うと馴染むってことがよくあるんです。
転回形とは、音を抑える順番を変えること。
例えばコード「C」は「ド・ミ・ソ」です。
コードCの転回形は「ミ・ソ・ド」や「ソ・ド・ミ」となります。
つまり転回形とは、同音(Cならドミソ)で音の高さの順番が変わることです。
転回形は構成する音が同じで音の高さを入れ替える
って覚えていればOKです。
厳密なルート音
ちょっと小難しくなるし余談ですが、音の順番が変わったことで厳密にはルート音が変わってきます。
「ミ・ソ・ド」ならルート音はE(ミ)、「ソ・ド・ミ」ならルート音はG(ソ)。
なので、例えば「ミ・ソ・ド」って弾いたならコードが変わるような記事がありましたが…ちょいと違います。
これはその時の曲だったり音の解釈によるのですが、基本は「ミ・ソ・ド」って弾いてもコードはCで変わりません。
でも分数コードのC/E(ConE)と捉える人もいるようですが…稀だと思います。
C/Eをピアノで弾くなら右手はC(ドミソ)、左手はミ(E)。(一例です)
コードに対してベース音が変わる場合のコードのこと。
分母がベース音コード、分子がコード。
ピアノコードの転回形のコツ
ピアノコードで転回形を使う時のコツは
なるべく1オクターブ内にまとめる
コード進行によっては音が離れることがあります。
米津玄師さんの「Lemon」を例に。(オリジナルのキーから変えて簡単なコード進行にしています。)
出だしの「夢ならばどれほど良かったでしょう~」のコード進行は「Em – D – C – G」です。
基本コードで弾くと
Em(ミ・ソ・シ)
D「レ・ファ#・ラ」
C「ド・ミ・ソ」
G「ソ・シ・レ」
このコード進行を基本コードで弾いていくと、最後のGで音が離れてるのが分かると思います。
ちょっとシックリきませんよね。そこでコードGを転回形にします。
その前のコードはC(ド・ミ・ソ)なので、そこに近い音を弾く転回形にするのが良いですね。
そうするとG(ソ・シ・レ)の転回形レ・ソ・シにすると。
Gの転回形
C(ド・ミ・ソ)⇛ G転回形(レ・ソ・シ)の弾き方になるので、この方が聴いてるとしっくりきます。
これは一例なので、他のコードを転回形にするのもアリなので、自分で弾いてみてしっくりくるコード配置を試行錯誤してみてください。
転回形を使うコツは
その前のコードと弾く場所が近い転回形コードを選ぶ
ってことです。
最後に
ピアノコードと転回形の簡単な弾き方や覚え方を紹介しました。
ピアノの基本となるコードを覚えたら、紹介したピアノコードの弾き方の基本が分かれば、初心者でも少し練習すれば簡単に弾けるようになあります。
また慣れれば応用やアレンジも可能になりますよ。
ギターのように基本コード、ローコード、ハイコードと形が決まっているわけではないので、ギターを弾ける人でもピアノコードの転回形は苦戦する人もいます。
とは言え、ピアノコードの転回形は構成音を理解すればそれほど難しいことでもないので、慣れれば自然と転回形でコード弾きできるようになります。
まずは基本となるメジャーコードの弾き方を覚えて、そこから転回形を使えるようになるためには練習あるのみですね!