EDMのジャンルを大まかなにジャンル分けしました。
EDMはここ数年で大ブレイクしていますが元々は昔からあるジャンルで、かなり色々な種類が存在します。
近年のブレイクしているジャンルはEDMの中の一部ですが、今回はEDMの中の主な種類と意味を簡単にまとめてみました。
それでは早速見ていきましょう。
- 1 EDMとは
- 2 EDMのジャンルの大まかな種類
- 2.1 エレクトロ(Electro)
- 2.2 ユーロビート (EUROBEAT)
- 2.3 テクノ (Techno)
- 2.4 ハードスタイル(Hardstyle)
- 2.5 ハウスミュージック(House music)
- 2.6 トランス(Trance)
- 2.7 ドラムンベース(Drum and bass)
- 2.8 ダブステップ(dubstep)
- 2.9 ブロステップ(Brostep)
- 2.10 ダンスポップ(Dance pop)
- 2.11 バウンス(Bounce)
- 2.12 フューチャーバウンス(Future Bounce)
- 2.13 トラップ(TRAP)
- 2.14 トワーク(Twerk)
- 2.15 フューチャーベース(Future Bass)
- 3 まとめ
EDMとは
EDMとはエレクトロニック・ダンス・ミュージック(Electronic dance music)の略です。
電子楽器を使ったダンスミュージックで1980年頃のヨーロッパが起源で、2000年代後半頃に世界中に広がっていきました。
今、EDMというのはジャンルとして使われますが、ロックやブラックミュージックのように大きな括りの言葉でもあります。
なので、EDMという言葉が普及する前のテクノやトランスもジャンルとしてはEDMに入るんですね。
世界中に広がってからEDMが流行りだしたので、
「2000年代以降のエレクトロニック・ダンス・ミュージックのみをEDMのジャンルとして扱う」
など限定的な意味として扱うこともあります。
EDMのジャンルの大まかな種類
EDMには非常に多くのジャンルに細分化されています。
今回はテクノやトランスなど大きな括りのジャンルに絞ってまとめてみます。
エレクトロ(Electro)
EDMの大元となったジャンルで、1980年代に流行りました。
シンセやリズムマシンなどの電子楽器と、ブラックミュージックのファンクが混ざって出来上がりました。
ヒップホップ界の三大DJと言われている、アフリカ・バンバータの「Planet Rock」によって生み出されたジャンルなんですね。
特徴はヤオヤと呼ばれる超有名なリズムマシン・TR808です。
エレクトロ(Electro)の定番曲
Afrika Bambaataa「Planet Rock」
ユーロビート (EUROBEAT)
1980年代にイギリスで登場したダンスミュージック。
BPMが120〜160前後のテンポの速い曲調が特徴です。
またイメージ的にはキラキラ感が強い気もします。バブル期を思い出すような・・・w
その後1980年代中頃にはユーロビートは
- ユーロビート
- ハイエナジー(Hi-NRG):ディスコからの流れをくむジャンル
- イタロディスコ:イタリア発のジャンル
の3つに分かれました。
日本ではこの3つのジャンルをまとめて「ユーロビート」として流入し、大流行しました
ユーロビート (EUROBEAT) の定番曲
NIKO「NIGHT OF FIRE」パラパラといえばこの曲!
DJ NRG「KAMIKAZE」
テクノ (Techno)
1980年代にハウス・ミュージックの影響で生まれたジャンル。
1970年代には電子音楽とポップスが融合されたテクノポップというジャンルが流行ったことで、電子音楽が世界的に認知されていきました。
テクノは国や地域によって色々なスタイル方向性がありましたが、
1990年代に入りはニューヨーク発の作品がヨーロッパに広がり衝撃を与えてことで、今一般にテクノと言われる音が方向付けられたんですね。
その後、テクノは色々なジャンルに細分化され、
- 激しめの方向に向かったもの
- ラテンテイストを取り入れたもの
- ハウステイストを取り入れたもの
など、色々な要素を含みながら現在のスタイルへと繋がっていきます。
テクノ (Techno)の定番曲
Underworld「Born Slippy (Nuxx)」映画「トレインスポッティング」で使われた曲!
Ken Ishii「Extra」世界でも有名な日本を代表するテクノDJ
ハードスタイル(Hardstyle)
テクノから派生した強いビートとテンポの速さが特徴のハードコアテクノ。
そのハードコアテクノから更に派生したサブジャンルです。
ハードコアテクノのサブジャンルである「ガバ」と他のジャンルを融合して生まれたジャンルで、ガバに比べてBPMが遅めのハードコアテクノです。
メロウなボーカルラインとエレクトロでスピード感のあるハードスタイル(Hardstyle)は、EDMに馴染みが無い人でも聴きやすい曲が多いですね。
音楽的な特徴は
- BPM150前後のテンポ
- ハードスタイルキック
- リバースベース
ハードスタイル(Hardstyle)の定番曲
Coone ft. David Spekter「Faye」
Atmozfears ft. David Spekter「Release」
ハウスミュージック(House music)
アメリカから生まれたディスコやソウルを源流としたジャンルです。
ハウス・ミュージックは派生ジャンルが非常に多く、更に音楽性の振り幅も有る印象です。
近年の流行のEDMの中にも多くのハウスミュージックがあります。
歴史も古く1970年代から登場しているジャンルなので、初期の頃のハウス・ミュージックと今ではかなり違いがあります。
またハウスミュージックは派生しているジャンルも多いことから、定義が曖昧で難しいです。
初期はディスコやソウルが色濃く残りつつ、EDM定番のシンセや4つ打ちリズムという感じですし、
現在のチャートを賑わせているような曲調は、もっとポップだったりします。
基本はEDMの枠に入るので、打ち込みや4つ打ち、シンセなどEDMの要素が入っていますが、
- BPMが他のEDMよりは遅め(120~125くらい)
- 他の楽器(ピアノやギターなど)パートが入っている曲が多め
- EDMの中では一番聴きやすいジャンル(だと思う・汗)
って感じかなぁと。
ブラックミュージックのR&Bと同じく、時代や派生ジャンルによって音楽性に差がありすぎるので「ハウス」と言っても様々です。
近年のEDMをメインストリームに押し上げたジャンルの一つなので、キャッチーなものも多いのが特徴です。
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ハウスミュージック(House music)の定番曲
Basement Jaxx ft. ETML「Never Say Never」
Ida Engberg & David West「Abataka」
トランス(Trance)
ハウス・ミュージックから派生したEDMで、リズムやメロディがトランス状態を引き起こすような音楽性からこの名前が付けられました。
BPMは125~150くらい。
トランスは大きく2つの流れに分かれたジャンルで、
- 西ヨーロッパ圏を中心に流行しているトランス
- 世界規模で流行しているサイケデリックトランス
この2つが現在の主流となっています。
リズミカルでノリのよいビートとメロウなメロディラインが特徴です。
トランス(Trance)の定番曲
Rank1「Airwave」
Gaia「Tuvan」
ドラムンベース(Drum and bass)
BPMが160以上が一般的という、テンポの速いジャンル。
サンプリングやシンセで作られるのですが、特にブレイクビーツを活用した高速ビートとキックやベースの重低音が特徴的なジャンルです。
既存曲などドラム部分をピックアップして演奏したり制作する方法。
演奏:ドラム部分だけをループさせたりスクラッチして演奏。
制作:ドラムパートを分解・編集して新たなビートメイキングをする制作方法。
2000年以降には、ドラムンベースが国際的になったことで多様化していきます。
ソフトなドラムンベース(リキッド・ファンク )が登場したことで多様化が始まり、
その後、ラテンなど他ジャンルのベースラインを活用したジャンルなど、色々なドラムンベースに細分化されていったんですね。
ドラムンベース(Drum and bass)の定番曲
Macky Gee「Tour」
LTJ Bukem「Atlantis」
ダブステップ(dubstep)
イギリスで生まれたリバーブのかかったドラムが特徴的な2ステップ。
規則正しいキックドラム(4つ打ち)の型をもたない電子音楽のジャンル
<リバーブ>
空間の残響を付加する音響エフェクト。
スタジオなどの狭い空間からホールや協会などの広い間まで、色々な残響音を再現することができます。
2ステップにドラムンベースのテイストが混ざったことで、ダブステップが生まれました。
2005年後半からジャンルが細分化し、現在でも人気のあるジャンルです。
ダブステップ(dubstep)の定番曲
Kayzo & Gammer「Forever」
Excision & Illenium feat Shallows「Gold (Stupid Love) 」
ブロステップ(Brostep)
ダブステップのサブジャンルの内の1つで、ワブルベースと強めにエコーのエフェクトをかけたドラムが特徴的な2ステップ。
音色を変えられるベース。音量や歪み、周波数などパラメーターを操作することで音色を断続的に変えることができます。
ワブルベースを多く使われていくことで色々なアプローチが開拓されていき、ダブステップから派生していきました。
ビートもダブステップより簡素化されたリズムが多く、4つ打ちと併用するなど多様化されていってますね。
ブロステップ(Brostep)の定番曲
Katy B「Katy on a Mission」
Emalkay「When I Look At You」
ダンスポップ(Dance pop)
現代のメインストリームミュージックで、コンテンポラリーR&Bと双璧のジャンル。
1980年代の始め頃からシーンに登場した、ポピュラー音楽とEDMが融合したジャンルと言えます。
特徴はアップテンポで強いビートだけど曲はシンプルな構造になっているところです。
現在、最も人気のあるジャンルで、ポップベースのEDMって感じですね。
ダンスポップ(Dance pop)の定番曲
Kehlani & G-Eazy「Good Life」
ZEDD ft. Hayley Williams「Stay The Night」
バウンス(Bounce)
オーストラリアのストリートダンス「メルボルン・シャッフル」(シャッフルダンス)からトラックメイキングされた、ノリ重視のEDM
メロディよりノリが重視されるのは、バウンス(Bounce)はキックの真裏にベースが入るのが特徴だからですね。
そのため、跳ねるリズムになりやすく、ノレるサウンドになっています。
また歌との相性は良くないのか歌ナシの曲が多いのと、キャッチーなグルーヴとフレーズが多いのも特徴です。
バウンス(Bounce)の定番曲
David Guetta「Better When You’re Gone」
TJR & VINAI「Bounce Generation」
フューチャーバウンス(Future Bounce)
定義が難しいバウンスの進化系といえるジャンルです。
ベースやドラムの跳ねたビートと厚めの強調されたシンセリードが特徴です。
フューチャーバウンス(Future Bounce)の定番曲
R3hab「Sakura」
Dastic & Robbie Mendez「Heartbeat」
トラップ(TRAP)
元々はヒップホップの一つのジャンルで、サウスサイドのヒップホップシーンなどから生まれたジャンルです。
重低音重視のビートにハイハットの16分連打音と派手なシンセ音が特徴です。
近年ではシンセなどの音色が色濃くなったEDM色の強いサウンドにも発展しました。
特にテクノやダブステップとの融合が強い感じですね。
また後述するフューチャーベースと近しいジャンルでもあります。
トラップ(TRAP)の定番曲
Baauer「Harlem Shake」
DJ Snake & Lil Jon「Turn Down for What」
トワーク(Twerk)
トワーク(Twerk)とはヒップホップ・ダンスの一種で、お尻を激しく振って踊るダンスのこと。
そのトワークとEDMが融合したジャンルを指します。
トワークを踊る時にかかる曲、トワークにピッタリなEDMという意味合いが強く、
トワークというジャンルは認知されていますが、音楽的には色々なジャンルが混在しています。
厳密な音楽ジャンルというよりはカルチャー的な側面を感じますね。
トワーク(Twerk)の定番曲
Nicki Minaj「Starships」
Tujamo「Booty Bounce」
フューチャーベース(Future Bass)
定義の難しいジャンルの一つ。
敢えて定義するなら、
- ドロップ(サビのこと)の強さ
- 脈打つようなシンセ
- エキゾチックなパーカッション
などが特徴のベースミュージックのサブジャンルです。
ヒップホップのジャンルとクラブミュージックのジャンルに分かれます。
起源はヒップホップからですが、近年ではクラブミュージックを指すことが多く、重低音でリズミカルなベース音が主体のジャンルの総称となっています。
また日本のカルチャーとキュート音色が特徴の「カワイイフューチャーベース」が、フューチャーベース(Future Bass)のサブジャンルとして生まれました。
フューチャーベース(Future Bass)の定番曲
Marshmello「Alone」
Louis the Child「It’s Strange (feat. K. Flay)」
まとめ
EDMはジャンルがどんどん細分化されていき、また新しいジャンルも生まれてきます。
最近ではエレクトロ系の音楽が苦手な人でも、メロディ色が強かったり、ポップ寄りな音楽など、
聴きやすい曲がたくさん出てきています。
一昔前に比べて非常にバラエティ豊富な音楽ジャンルなので、きっと気に入る曲が見つかると思いますよ!
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