R&Bのようなオシャレな雰囲気の曲を作りたい時にはどうすれば良いのか?
いわゆるJPOPやPOPソングと同じように考えで作っても、あの雰囲気を出すことはできません。
R&Bだけでなくブラックミュージック全般の作り方はどれも基本が同じです。(難易度の違いはあります)
普通のポップソングを作るときとは違うコードやリズムを使っていくことで、ブラックミュージックならではのオシャレでかっこいい雰囲気の曲を作る事ができます。
今回はR&Bの作曲方法をなるべく初心者の方も分かるように解説します。
作曲初心者ならポップソングがオススメ
今回はPOPソングはある程度作ってきたけど、R&Bのようなブラック・ミュージックを作りたい場合の解説になります。
というのも、作曲が初心者の場合は難易度が高く、コードやリズムで前提に意識すべきことがPOPソングとは違うからです。
しかしながら、JPOPやPOPソングでも使われている手法でもありますので、ブラックミュージックの作り方を把握していれば、POPソングを作る時の選択肢は格段に広がります。
まだ一曲も作った事がないという場合は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
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R&Bの作曲方法を初心者向けに解説
R&Bを作曲する時に主にコードとリズムが重要となります。
それに伴ってメロディやフレーズも気をつけないといけないことがあるんですね。
まずコードは基本は4和音コードを使い、リズムはダウンビートを意識します。
コードは4和音を意識する
4和音コードとは、7thや9thなど基本コードに1音追加されたコードのことです。
例えば、C7であれば「ド・ミ・ソ・シb」、C9であれば「ド・ミ・ソ・レ」のように4和音コードを使っていきます。
どのコードを選ぶのかというのは、基本は作る曲のキー(調)に含まれているコードを選ぶと使いやすいですね。
例えばキーがCの場合であれば、C7「ド・ミ・ソ・シb」よりもCM7「ド・ミ・ソ・シ」やC9「ド・ミ・ソ・レ」の方がしっくり来ると思います。
R&Bを作曲する時の4和音のコツ
実勢にコードを弾く時ボイシングする時には、4和音どれかの音が隣り合うように配置するとグッと雰囲気が出ます。
例えば、C9の場合
「ド・ミ・ソ・レ」ではなく「ソ・[レ・ミ]・ド」など、転回形を使って色々試してみましょう。
またその際には、4和音の2番目と3番目が隣り合うようなボイシングだとより雰囲気が出ると思います。
リズムはダウンビートを意識する
ダウンビートとは裏拍のことです。
R&Bのリズムは横ノリいわれ、ブラックミュージックならではのグルーブ感を出すためにはダウンビートは必須となります。
対して、POPやロックは基本はアップビートで縦ノリです。ヘッドバンキングできるのも縦ノリだからですね。
そのためR&Bは16ビートのリズムが作りやすく、16ビートの裏拍にアクセントを持ってくると横ノリのリズム感が生まれてきます。
R&Bを作曲する時のダウンビートのコツ
ダウンビートが大好きな人の中に、裏ノリが効いてないとダメというウラノリ信者が少なからずいるのですが、そもそもウラのリズムが効いてくるのは表あってのことなんですね。
だから全てをウラにするのではなく、16ビートでリズムを作るのであれば、16ビートを印象づけるリズムを刻んでいる音や表のビートを表現している音も入れないといけません。
一例ですが、ドラムであれば
- ハイハット ⇨ 16分(基本)
- スネア ⇨ 2拍目 or 4拍目 or ウラ拍
- バスドラム ⇨ 1拍目 or 3拍目 or ウラ拍
など、表のリズムも刻みながら裏拍を使うと良いですね。
また「Aのパートは16分を印象づける」「Bのパートはウラのリズムを印象づける」など他のパートも裏拍を意識してみて、全体を聴いた時にウラのリズムにアクセントが来ているか、またはウラのリズムが印象的なビートになっているか確認してみましょう。
メロディやフレーズの制作で意識すること
メロディやフレーズも同じで、
- 4和音のコードの4番目の音を使う
- 裏拍の時に音程を変える
4和音の4番目とは、例えばCM7ならシ、C9ならレの音のことです。
4和音コードとウラのリズムを意識したメロディラインやフレーズラインを作りましょう。
リズムが先にできているのであれば、おそらくこの2つを意識していないモノができてもしっくりは来ないと思います。
もしメロディやフレーズがイマイチと思ったのなら、
- 4和音コードの音が意識されているか?
- 裏拍で音程が変わるようなメロディ・フレーズラインになっているか?
この2つに注目してみると、修正しやすいと思います。
またもしメロディが先にできているのであれば、メロディの音程が4和音の4番目の音になるようなコードを選んでみるとオシャレな雰囲気になりやすいです。
最後に
R&Bは4和音コードとダウンビート(裏拍)を意識して作るのが基本形です。
コードもリズムも全てのパートで意識した曲作りやアレンジをしていく事が大切です。
この2つをしっかりと考慮に入れて、作曲・アレンジにチャレンジしてみてくださいね!