大阪府の吉村知事が新型コロナウイルスによる自粛生活の解除の基準を独自に考案しました。
その出口戦略「大阪モデル」です。
具体的に数値化することで自粛解除の指針にする戦略のようで、とてもわかり易いなぁとおもったのですが、
「大阪モデル」は危険な手法だ
という意見も少なからずあったんですね。
今回は吉村知事の出口戦略「大阪モデル」となぜ危険な手法だと言われるのかについてまとめました。
それでは早速見ていきましょう。
大阪モデルとは
大阪モデルとは、吉村知事が考案した大阪府独自の自粛解除の基準のことです。
今回緊急事態宣言の措置が5月31日まで延長されましたが、吉村知事は5月15日に「大阪モデル」を元に判断していくそうです。
「大阪モデル」とは一体どのようなものなのかというと、大きく3つのポイントがあります。
- 1日の感染経路不明の新規陽性者の数が10人未満
- 陽性者率が7%未満
- 重症病床、ICUの使用率が60%未満
これが7日間連続で続いた場合に段階的に自粛を解除していくそうです。
そしてその基準を伝える手段として、大阪府の公式サイトで発表していく他に
- 大阪城公園のライトアップ
- 万博公園の太陽の塔のライトアップ。
- 通天閣のライトアップ
を検討しているそうです。
例えとして、
- 基準を満たしている時は緑
- 警戒信号が点灯すれば黄色
- 危険になれば赤色
のようにライトアップで自粛解除の段階を府民に伝える事を考えているそうですね。
大阪モデルが危険な手法ともいわれる理由
具体的に数値化される大阪モデルは、非常に評価されている一方で、
大阪モデルは危険な手法だ
と危惧する意見も少なからずありました。
その理由として多かったのが
PCR検査が足りてないのに、その数値には根拠があるのか?
自粛解除することで、再度感染爆発する恐れがあるのではないか?
陽性者率7%は、PCR検査が不十分の事も踏まえての数値のようです。
7%の根拠としては、「7%維持している国では、死亡率が低い」とのこと。
またこんな意見も
大阪を、日本で危険な地域、実験的なことを試す地域にしないで下さい。
大阪は感染者数も多いのに、他の地域より緩和を早めるのは危険です。
パンデミック時に独自判断ほど危険なものはない。
大阪府独自の判断で自粛解除した時に、再度パンデミックが起こる可能性を心配している意見が多かったですね。
あとはPCR検査が不十分なことを踏まえてるとはいえ、7%の明確な根拠が分かりにくいなって思いました。
最後に
吉村知事が提言した、「大阪モデル」の是非に関しては様々な意見があると思います。
数値化することで明確になり、大阪のシンボルのライトアップで自粛状況が分かるのは、自粛に辟易している国民にとっても良いことのように思えます。
しかし、その数値にちゃんとした根拠があるのか、PCR検査が行き届いていない状況での数値化の不安感というのは出てきますよね。
そして、自粛解除したせいで再度パンデミックが起きてしまう可能性も危惧されます。
ただ可能性を考えたら何も出来なくなってしまう。
国民の健康か経済か?という感じもしちゃいます。
でも結局どちらも国民の命につながることなので、良い方向に進むことを祈りたいですね。