ピアノを弾けるようになりたいと思っても、ハードルが高く感じることがありますよね。
ピアノというと音楽学校やスクールに通わないと弾けないと思い込んでいる人も多いですが、独学でもピアノを弾くことは可能です。
ピアノを独学で学ぶことはメリットとデメリットがあります。
またピアノを独学で練習する際には、事前に入れておくべき知識や大切なポイントもあります。
それを踏まえてピアノを練習すれば、大人になってからでも独学で弾けるようになるんですね。
今回はピアノを独学で学ぶメリットとデメリットや独学での練習について紹介します。
それでは早速見ていきましょう。
ピアノは独学でも弾けるようになる
ピアノは独学でも十分に弾けるようになります。
ただし、これは目標によります。
もしプロのピアニストを目指しているのなら、独学ではほぼ無理です。
音楽学校やスクールに通って、しっかりプロの先生に習うべきです。
しかし、独学でピアノを弾けるようになりたい、って思っている人の大半は
- 趣味でピアノを楽しみたい
- バンドを組むから弾けるようになりたい
- 発表会・ライブに参加したい
というような理由だと思います。
上記が目標であれば、練習はもちろん必要ですが、独学でも十分ピアノ演奏のレベルに到達できます。
教本もあるし、初心者の方でもできる練習法がネット上で多くでています。
むしろ一昔前よりも、ネットが普及した今の方が独学でピアノを弾けるようにはなりやすいです。
大人でも独学でピアノを弾けるようになる
「ピアノを弾けるようになるには、子供の頃から始めないと弾けない」
と、思い込んでしまう人が少なくないのですが、そんなことはありません。
先に述べたように、独学でもピアノを弾けるようになる環境はあるので、大人でも独学でピアノを弾けるようになります。
ピアノを独学で学ぶメリット
ピアノを独学で学ぶメリットは
- 自分のペースでできる
- お金がかからない
- 楽しく学べる
主にこの3つです。
自分のペースでできる
ピアノを独学で学ぶということは、課題や宿題などは無いので時間に縛られることはありません。
プレッシャーも無いし、好きな時間に好きなだけできますよね。
とにかく自由に練習できるわけです。
お金がかからない
独学であればお金がかからないやり方で、ピアノを学ぶこともできます。
今ではネットで無料の情報や動画などもたくさんあるので、全くお金をかけずに学ぶことも可能。
ただ独学であっても教材や楽譜を買うなど、お金を掛けたほうがピアノの上達は早いです。
楽しく学べる
最初の「自分のペースでできる」ことにも繋がりますが、強制されることはなく自分の好きなように学べます。
自分の好きな曲、弾きたい曲を練習すれば上達も早いし、楽しんで学ぶことができますよね。
ピアノを独学で学ぶデメリット
ピアノを独学で学ぶことは、先述したメリットが有る一方でデメリットもあります。
具体的なデメリットとしては
- 継続しづらい
- 左右の手の動きの違いについて行けない。
- 自分の上達を感じられない
自分のペースで自由に練習できるだけに、継続しづらいデメリットがあります。
すぐに飽きてしまい、強制もされないので続かない事もよくあります。
例えば、
「塾や予備校に行くから勉強が続く」「宿題があるから勉強をする」
というように、強制する何かがあるからやる、という事が独学ではありません。
なので、いかに継続するかを自分で考えなければなりません。
左右の手がバラバラな動きをするので、混乱する事もあるし、独学は音楽教室などで学ぶよりピアノの上達はどうしても遅くなるので、上達を実感できないことも。
具体的なデメリットを挙げましたが、要は独学のデメリットは
教えてくれる・アドバイスをくれる人がいない
ことですね。
ピアノを独学で学ぶことのメリットとデメリットは、音楽教室や学校で学ぶことのメリットとデメリットと対になっているわけです。
- 独学のメリット=教室で学ぶデメリット
- 独学のデメリット=教室で学ぶメリット
ってことです。
ピアノを独学で始める前の基礎知識
ピアノを独学で始める前に、最低限の基礎知識を入れて置くことが重要です。
それが
- 音階
- 楽譜
- (コード)
音階と楽譜は必須ですが、コードに関しては知識が無くても弾くことは可能です。
ただコードを知っておいたほうが、より簡単にピアノを弾くことができます。
音階
音階とは「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」がピアノの鍵盤でどの位置になるかです。
できれば「ド#・レ#・ミ・ファ#・ソ#・ラ#・シ」の位置も分かるようにしておきましょう。
これが分かっていないと、楽譜が読めたとしても弾く鍵盤が分からないのでピアノを弾くことはできません。
超基本的なことなので、まずは音階とピアノの鍵盤の位置を把握しましょう。
楽譜
ピアノは基本は五線譜の楽譜です。
なので、五線譜を読めるようにしないといけません。
色々な記号がありますが、最初から全て覚える必要はありません。
ピアノは五線譜の他に、コード譜でも弾くことができます。
コード譜は五線譜よりもかなり簡単ですが、コードを理解しておかないといけません。
コード
コードとは和音のことで、基本は3つの音で構成されています。
C・D・E・F・G・A・Bで表記され、例えばCならド・ミ・ソの和音となります。
これらのコードを理解しておくと、コード譜でピアノを弾くことができます。
コードについては以下の記事にまとめているので、参考になれば幸いです。
⇨ ピアノコードの簡単な覚え方|理論を省いた初心者向け独学方法
ピアノコードの簡単な覚え方について解説します。 今回はなるべく音楽理論を省いて、独学で覚える場合にも役立つ初心者向けの覚え方を紹介します。 そしてピアノコードを解説するために、まず覚えておくべきことも合わせて解説します。 […]
ピアノの独学練習方法
ピアノの独学での練習方法はいくつかあり、それはピアノを弾きたい気持ちで変わってきます。
- お金を多少使っても、しっかりピアノを弾けるようになりたい
- 無料でしっかりピアノを弾けるようになりたい
- とにかく簡単に好きな曲を弾けるようになりたい
主にこの3段階ですね。
これによって練習方法は変わってきて、上から順に上達スピードと質は高くなります。
自分に合った練習方法を選んでください。
お金を多少使っても、しっかりピアノを弾けるようになりたい
教則DVDや動画、教材を購入して、その教材に沿って練習していきます。
お金は多少かかりますが、教材で学ぶことで、楽譜の読み方や指の使い方や弾く時の姿勢など、基本的なことから弾けるようになるまでの知識と情報を得られるます。
また大抵の教材は、ピアノが弾けるようになるまでの道筋が載っているので、迷う事も少ないので、弾けるようになるまで継続もしやすいです。
無料でしっかりピアノを弾けるようになりたい
お金をかけずに、でもしっかりとピアノを弾けるようになりたい場合の練習方法は、
- 五線譜の楽譜の読み方を覚える
- 正しい姿勢で弾く
- 正しい指使いで弾く
- 練習曲で練習する
ネット上でも探せばレッスン動画がアップされているので、探し見てくださいね。
動画は視覚的に確認できるので、より頭に入りやすいのではないでしょうか。
とにかく簡単に好きな曲を弾けるようになりたい
五線譜ではなく簡単なコード譜を使った練習方法です。
ピアノを一番簡単に弾く方法です。
- コードを覚える
- コード譜の楽譜の読み方を覚える
- 好きな曲で練習する
- 正しい姿勢で弾く(できれば)
- 正しい指使いで弾く(できれば)
コードは全て覚える必要はなく、最初は弾きたい曲に出てくるコードだけ覚えれば良いです。
コード譜は五線譜に多少重なる部分もありますが、読み方は簡単です。
いわゆる練習曲で練習するよりも、自分の好きな曲、弾きたい曲を使って練習しましょう。
その方が楽しいので継続しやすいです。
また正しい姿勢や指使いもできればしっかり学んだほう良いです。
ここを学ばなくてもピアノを弾くことはできますが、変なクセが付いてしまう可能性があるので。
そのクセが原因で曲によっては弾きづらくなってしまう事もあるので、余裕があれば正しい姿勢や指使いの勉強もしておきましょう。
ピアノの独学に大切な事
ピアノの独学で大切なことは
- すぐにピアノを弾ける環境
- 毎日ピアノに触れる
- 楽しむ
- 継続
単純ですがこの4つです。
すぐにピアノを弾ける環境
すぐにピアノ(または電子ピアノや最悪キーボードでも)を弾ける環境を作りましょう。
家にピアノがある環境であれば良いですが、そうでなければ鍵盤楽器を購入する検討もしてみてください。
ピアノは高価ですが、電子ピアノ、シンセサイザー、キーボードなど鍵盤楽器を含めれば安いものもあります。
ただ鍵盤の数と鍵盤の重さが違うので、できればなるべくピアノに近い楽器が望ましいですね。
毎日ピアノに触れる
ピアノを含めて楽器は、基本毎日触れていないと技術は落ちます。
1日練習をサボると取り戻すのに1,2週間掛かる
これは知人のピアニストの方から聞いた話なのでプロの見解ですが、それでもピアノを独学で早く弾けるようになりたい、上達したいのであれば毎日弾く事を意識しましょう。
もし時間が取れない場合は、5分でも10分でもピアノに触る程度も良いです。
ピアノに向き合う時間を作ってください。
楽しむ
個人的には一番重要で大切な事だと思っています。
ピアノを弾くことを楽しめなければ、長続きもしないし上達もできないです。
だからこそ楽しめるような工夫は大切です。
自分の好きな曲で練習するのも、楽しむための工夫の一つ。
また曲を弾けるようになりたい、ということ自体が最初は目的・目標だと思いますが、練習して少しづつ弾けるようになってくると
誰かに聴いてもらいたい!
という欲求は必ずでてきます。
だから、弾けるようになって披露する事を目標にするとより楽しめると思いますよ。
ここでポイントですが、披露する相手は批判や否定しそうな人は避ける。
変に批判されると、やる気なくしますよね・汗
もちろん経験者や専門家の方の建設的な批判やアドバイスは、上達する上で貴重ですが、
最初はそれよりも聴いてもらって喜んでくれたり、驚いてくれる反応を感じて楽しむことです。
家族や親友、恋人など身近な人に披露するのがオススメです。
また後々に経験者や専門家の方に聴いてもらうにしても、
アメとムチ(ムチというかアドバイス)のバランスの取れた専門家や経験者であれば、聴いてもらうのはレベルアップに繋がります。
継続する
ピアノを含めて楽器は天才でもない限り、すぐに上達することはありません。
独学で弾けるようになる・上達するには必ず時間が掛かります。
だから継続することがとても大切なんです。
前述した
- すぐにピアノを弾ける環境
- 毎日ピアノに触れる
- 楽しむ
は、継続するためでもあります。
最後に
独学でもピアノを弾けるようになることはできますが、そのためには一番は楽しむことです。
更に「誰かに聴いてもらう」という事を目標にすれば、より継続もするし上達もしていくと思います。
またある程度弾けるようになったら、録音してみて後で聴き返してみるのがオススメです。
うまく弾けていない箇所も分かりやすく重点的に練習できるので、より上達できます。