卒業ソングとして定番で人気の高いレミオロメンの「3月9日」。
今回はレミオロメンの「3月9日」のPVや歌詞の意味、またコード進行や歌い方など
レミオロメンの「3月9日」の曲自体も分析して考察します。
それでは早速見ていきましょう。
3月9日/レミオロメン
#nowplaying 3月9日 by レミオロメン pic.twitter.com/P48ZWhDyPX
— mame@モーマンタイ (@mamedaifukusanz) February 3, 2020
レミオロメンの「3月9日」は、曲名と同じ日の2004年3月9日に発売されたレミオロメンのセカンドシングルです。
「3月9日」はレミオロメンのメンバー共通の友人の結婚を祝うために作られた歌で、今では卒業ソングの定番曲でもあり、現在でも人気の曲です。
卒業ソングの定番曲となった要因としては、沢尻エリカ主演のドラマ「1リットルの涙」の挿入歌に起用されたことが強く影響されているようですね。
ドラマ「1リットルの涙」の影響によってドラマ同様に、合唱にも多く使われる学生に親しみのある曲とも言えます。
3月9日の歌詞の意味
「3月9日」は前述したように結婚を祝うための歌なので、歌詞の意味もそれがテーマになっています。
歌詞全文は以下のサイトで確認できます。
登場人物は私とあなた。
最初~1番のサビ前(流れる季節の真ん中で~気づいたことは1人じゃないってこと)
春の季節の日常が描写されています。
忙しい日常の中で、二人はこれからの結婚生活に夢と希望を思い描いています。
そんな気持ちをを乗せて桜が咲く春の季節を迎えます。
結婚生活という新しい世界に立った時に、
私のこれからの人生は一人じゃない
ということを実感します。
サビ(瞳を閉じればあなたが~)
あなたが私にとって、どれほど「かけがえのない存在」かを実感し、
そして私もあなたにとっての「かけがえのない存在」でありたい、
と願っています。
2番(砂ぼこり運ぶ つむじ風~)
日常の描写が続きます。
日常の普通のことが幸せだ
ということが表現されている様に感じます。
時に悩むこともあるけど、空を見上げた時、
私は一人じゃない
ということを実感し、悩みや上手くいかないことも些細なことだと思えているんですね。
サビ(青い空は凛と澄んで~)
風景描写が描かれています。
季節の移り変わりや小さな喜びを二人で分かち合えることに、幸せを感じています。
ラスト(この先も隣で~)
ずっと一緒に幸せな家庭を生活を送っていきたい
お互いがかけがえのない存在で在り続けたい
そんな願いが込められています。
このような歌詞だと考察しました。
歌詞の世界は結婚する私がこれからの幸せな未来を願っている形ですが、結婚する二人に向けた餞の歌詞だと思います。
3月9日のPV|主演・堀北真希
3月9日のPVの内容
レミオロメンの「3月9日」のPVはドラマ仕立てで、姉が結婚して妹が自立していく様子が描かれています。
妹の卒業式から始まり、姉の結婚式、妹の就職(たぶん)という流れになっています。
妹が卒業式を迎え、卒業式が終わると姉の結婚式に向かいます。
結婚式では妹はビデオを回す手伝いをしながら賑やかに結婚式が進んでいき、
花嫁(姉)の手紙のシーンで、妹は少し涙ぐみます。
結婚式が終わり、妹は自宅に帰り部屋のクローゼットを開くと、姉から卒業祝いのプレゼント(スーツ)と手紙が。
そこで妹は初めて泣くんです。
そして最後は、妹は電車で通勤するシーンになり、姉は新居で小さい頃の姉妹でブランコで遊んだビデオ観ていて、幼い頃を懐かしんでいます。
3月9日のPVの意味
3月9日のPVは卒業シーンや結婚式のシーンがありますが、門出という意味ともう一つ、姉妹の絆という意味も含まれている様に思います。
卒業して社会に出ていく妹と、結婚を迎え新しい生活をスタートさせる姉。
姉妹はそれぞれ新たな生活へと向かっていきます。
そして、今まで側にいることが当たり前だった姉という存在の大きさを、改めて妹は感じたのだと思うんですね。
姉も妹の成長を喜びつつも、幼い頃を懐かしんでいることから、妹の存在を改めてかけがえのないモノだと思ったのではないでしょうか。
3月9日のPVは門出を祝うとともに、
側にいることが当たり前だった存在が離れてしまうことがある
でも、離れていても大切な存在は変わらない
ということを意味しているのだと感じました。
これから卒業を迎える方の状況や心境に合った歌ですよね。
3月9日/レミオロメンの曲・アレンジ構成
レミオロメンの「3月9日」の曲の構成を分析してみます。
- テンポ:76
- キー:F
- 楽器構成:エレキギターx2、ベース、ドラム
レミオロメンの楽曲構成は
1Aメロ - 1Bメロ- 間奏 - 1A’メロ - 1B’メロ - 1サビ - 間奏 - 2Aメロ - 2Bメロ - 2サビ - Dメロ - 3サビ - エンディング
王道な構成になっていて、バンドスタイルのバラードです。
アレンジを大まかなに解説すると、
1Aメロ~1Bメロ
エレキギターのアルペジオのみで静かな入りです。
最初の間奏
間奏直前からベースが入ります。
1A’メロ
1A’直前にドラムがフィルインして入ってきて、音数がこの曲の平均となります。
1B’メロ
エレキギターがアルペジオからコード弾きとなり音の厚みが増します。
1サビ
エレキギターの音色がクランチ(たぶんです・汗)に変わり曲が盛り上がります。
2つ目の間奏
エレキギターの演奏がアルペジオに戻ります。
もう一つのエレキギターのソロパートになります。
2Aメロ
1A’メロと同じ。
2Bメロ
1B’メロと同じですが、エレキギターの音色はクランチに変わります。
2サビ
1サビと同じ、最後2小節でエレキギターはアルペジオの演奏法に戻ります。
Dメロ
エレキギターのコード弾き(クランチ)、ベース、ドラム
3サビ前半
1メロと同じ、エレキギターのアルペジオのみになります。
3サビ後半
2サビと同じ
エンディング
2サビと同じ
大まかなアレンジはこのような感じになっています。
徐々に音数を増やしていって、サビで盛り上がっています。
更に後半のサビの半分で一気に音数を減らすことで、メリハリと最後のサビの盛り上がりを演出していますね。
3月9日/レミオロメンのコード進行
レミオロメンの「3月9日」のコード進行は全体的にはシンプルです。
ここでは間奏を除いた部分のコード進行について解説します。
F Am |B♭CF |x4
Aのコード進行は2小節ワンセットになっていて、4回繰り返します。
コードの切り替えのタイミングは、
- 1小節目:1泊目-3拍目
- 2小節目:1拍目-2拍目-3拍目
Dm C |B♭ F |Dm C |B♭ C |←4小節目だけ2/4拍子
1Bメロのコード進行も2小節ワンセットに近いですが、4小節目が2/4拍子となりコードもFからCに。
コードの切り替えのタイミングは、
- 1小節目~3小節目:1泊目-3拍目
- 4小節目(2/4拍子):1拍目-2拍目
Dm C |B♭ F |Dm C |B♭CF |
1’Bメロと2Bメロのコード進行は1Bメロと3小節目まで同じです。
4小節目にAメロの2小節目のコード進行が入ります。
コードの切り替えのタイミングは、
- 1小節目~3小節目:1泊目-3拍目
- 4小節目:1拍目-2拍目-3拍目
Dm Am |B♭CF |Dm C |B♭CF |
Dm Am |B♭CF |Dm Am |B♭ C |←4小節目だけ2/4拍子
1サビのコード進行はAメロとBメロのコード進行が合わさったような感じですね。
2小節ワンセットのコード進行ですが、部分的にコードが変わります。
- Dm Am |B♭CF |
- Dm C |B♭CF |
- Dm Am |B♭CF |
- Dm Am |B♭ C |2小節目は2/4拍子
1セットと2セットは全く同じコード進行です。
2セット目の1小節目がAmからCに変わり、4セット目の2小節目が2/4拍子になり「B♭→C」というコード進行に。
コードの切り替えのタイミングは、
- 1セット~3セット:1小節目(1泊目-3拍目)/2小節目(1拍目-2拍目-3拍目)
- 4セット2小節目:1拍目-2拍目
Dm Am |B♭CF |DmDm/C#Dm/CBø|B♭CF |
Dm Am |B♭CF |Dm Am |B♭ C |←4小節目だけ2/4拍子
2サビのコード進行は1サビのコード進行とほぼ同じで、違うのは上記の黒字の部分の3小節目(2セット目の1小節目)。
1サビでは「Dm-C」のコード進行だったのが2サビでは、
と1拍ごとにコードが変わっていきます。
ただこれは分数コードになっただけなので、
1拍目から3拍目までコードはDmですが、ベースがDm(レ)→C#(ド#)→C(ド)と半づつ下がります。
更にBøなのでベースはB(シ)と、この小節はベース音が1泊ごとに半音づつ下がっていることになりますね。
「ø」はハーフディミニッシュのことで、Bm7(♭5)とも表記されます。
Bøの場合、音の構成は「シ・レ・ファ・ラ」
ちなみに、Bø(Bm7(♭5))と小難しいコードが出てきていますが、音の構成音はDm(レ・ファ・ラ)にシを加えたコードです。
このように考えれば、それほど難しいコードでもありませんよね^^
Gm Am |B♭
Dメロは短いブロックで、初めてGmのコードが使われていて、曲全体を通してもここだけにしかGmは使われていないのが特徴です。
コードの切り替えのタイミングは、
- 1小節目:1泊目-3拍目
- 2小節目:1拍目
Dm Am |B♭CF |Dm Am |B♭CF |
Dm Am |B♭CF |Dm Am |B♭ C |←4小節目だけ2/4拍子
3サビのコード進行は1サビのコード進行とほぼ同じで、違うのは上記で黒字にしている部分の「Am」。
1サビのときは「C」でしたが、3サビでは「Am」と4セット全て1小節目が同じコード進行になっています。
- Dm Am |B♭CF |
- Dm Am |B♭CF |
- Dm Am |B♭CF |
- Dm Am |B♭ C |2小節目は2/4拍子
Dm Am |BbCF |x4
Aメロとほぼ同じコード進行です。
違うのはAメロでは「F」から始まっていたのが、「Dm」になっていることです。
レミオロメンの「3月9日」のコード進行を一通り解説しましたが、いかにメロディが人を惹きつけているかが分かるシンプルなコード進行です。
使われているコードは簡単で繰り返しの多いコード進行ですが、
ただ繰り返しているのではなく、部分的にコードを変えていたりするのが隠し味になっている感じですね。
3月9日/レミオロメンの歌い方
専門的な話になると口腔共鳴や鼻腔共鳴や骨伝導云々と細かい話になり、それこそボイトレの先生に!
ってことになるので、3月9日の歌い方の簡単なポイントをお伝えします。
- 音を捉える
- 抑揚をつける
音を捉える
3月9日に限らず音程を取るということは最低限のところなのですが、
3月9日のメロディは音域が割と広いです。
AメロとBメロは音程が低いのですが、サビで一気に音程が上がります。
またサビの後半の音程はAメロやBメロと同じような音程まで下がるので、サビの部分を歌ってみて3月9日の音域が出るか確認してみるのが良いですね。
またBメロの最後の音が「ファ」に対して、サビの頭の音は「上のファ」とオクターブ一気に上がります。
ですので、いかにサビの出だしの音程をピタッと捉えるかがポイントです。
抑揚をつける
サビまでは抑えめで囁くような歌い方で、サビで感情を爆発させるまで溜めてる状態です。
またサビの後半は
「あなたにとってわたしも~」
から音程も低くなり、感情を抑えて優しく歌う感じになります。
サビの前までのメロディをいかに抑えて歌えるかで、サビの盛り上がりや感情のメリハリが効いてきます。
またDメロ「このさきもとなりで そっとほほえんで」
の部分は短いブロックですが、歌うにつれて盛り上がっていく感じで。
その後のサビの前半は伴奏の音数が減るので、それまでのサビの出だしよりも少し切なく抑えめに歌うことで、その後の盛り上がりが活きてきます。
- Aメロ・Bメロ:淡々と丁寧に。落ち着いた感じで
- サビ:感情を乗せて力強く、ラスト2小節(あなたにとってわたしも~)は優しく丁寧に
- Dメロ:歌うにつれて盛り上がっていく
- 3サビ(ラストのサビ):前半少し抑えめ。あとは他のサビと同じ感じで。
3月9日の歌い方のポイントまとめ
3月9日の歌い方のポイントは、
- 音域が広く音が飛ぶメロディラインの音程を正確に捉えられるか
- いかに感情や強弱の抑揚をつけて歌えるか
で、印象が変わってきます。
まとめ
レミオロメン「3月9日」のオススメのカバーをまとめました。
⇨ レミオロメン3月9日のカバーおすすめ13選|プロからアマまで色々!
レミオロメンの「3月9日」は、10年以上経った今でも卒業ソングとして一番の人気曲であり、世代を超えて多くの人を感動させていますよね。 そんな「3月9日」は、プロからアマチュアまで、たくさんの人にカバーされています。 オリジナルの[…]
また泣ける卒業ソングもまとめています。
→ 泣ける卒業ソングおすすめ7選|しっとり感動的な人気曲まとめ